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船戸の鐙(あぶみ)を観に [立夏]

梅雨の走りにはまだ早過ぎますが、それを彷彿させるような昨日の空模様と気温。結局終日、陽は射さず。半袖で過ごすにはかなり無理のある寒い一日でした。

一昨年の夏に初めてお邪魔した我孫子市の手賀沼沿いにある”船戸の森”、それ以来この時期が来ると、ふと彼女は元気なのか不安に駆られ、会いに行ってしまいます。
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コナラやクヌギ、イヌシデ、シラカシ、ハリギリ等々の雑木林が残る船戸の森の林床に、今年も多くの彼女が緑の大きな葉を拡げて待っていました。
ムサシアブミというサトイモの仲間で、ウラシマソウやマムシグサと同じテンナンショウに属しています。
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6枚に見える葉は実は2枚というよりは2個で、3出複葉の3枚の小葉からなります。葉柄が二つ出ているので合計6枚の小葉になるのです。

横から見るとこうなります。
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地面から立ち上がる最初の葉柄の途中から二つ目の葉柄が出て分かれています。またその途中から花柄が伸びていくと言った形です。一つ一つの葉柄に各々先の尖った三枚の葉(小葉)をつけます。
二つ目の葉柄の途中から花柄が伸びて花をつけます。
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何ともおどろおどろしいシルエットですが、このカールした形状のものは花ではなく、仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれるもので、この形が鐙(あぶみ=馬の背から両側に吊り下げて、足先を差し込むようにして乗せる馬具)に似ていること、平安時代、この植物が発見された武蔵の国で、鐙が良いものであったことから武蔵鐙(ムサシアブミ)と呼ばれるようになったそうです。
 
この仏炎苞の中に付属体といわれる棒状の白いものがあり、その下部に花を咲かせています。
今回はどれも覗くことが出来ませんでした。
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見た目は少しグロテスクです。秋になると仏炎苞は枯れ落ちて、中から真っ赤なトウモロコシのような果実が現れます。この果実を食べてしまうと言った事故があります。シュウ酸カルシウムで有毒です。サトイモの仲間といって食べられると思ったら間違いです。全草有毒で気を付けなくてはいけない植物です。あくまで鑑賞に止めておくのがよろしいかと。
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その後森を散策してきました。
エゴノキが白い花を沢山つけて、回りをクマバチが蜜を求めて集まってきていました。
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ユリに似た芳香のスイカズラも咲いています。
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コバンソウの果実。形が小判に見えることから名がつきました。
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我孫子の船戸の森もすっかり夏色に変わりました。陽射しが強くなるとこの森の木陰が心地好い。
彼女に今年も会えて満足の散策でした。





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