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紅葉と果実 [霜降]

流山の熊野神社に向かう途中、朝日が生い茂ったスダジイの葉の間から射し込んでいます。
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小高い丘の上にある神社に向かって坂を登り切ると畑があり、その脇の畔を進むと神社への近道です。
畑が切れて民家の生け垣沿いに沢山の銀杏が落ちていました。独特のあの匂いがしてうまく踏みつけないように進みます。
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民家の向かいは森で今ちょうどシラカシのドングリが落ちています。
シラカシのドングリははその年にできたものです。食べることはできますが、タンニンを多く含んでいるので灰汁抜きをしないと食べられません。
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境内に入ると今度はスダジイのドングリ。こちらは生食できます。栗のような甘味を少しだけ感じます。花が咲いた翌年の秋にドングリは熟します。
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神社を囲む木々のてっぺんに朝日が差し込みます。ケヤキは紅葉が始まっていました。
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林床には秋の彼岸に咲いていた曼珠沙華が葉を伸ばしています。曼珠沙華を囲む高い木々が葉を落とし、地面に日が射し込むと葉が出てきて光合成を行うのです。
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冬の時期に咲く花のひとつにヤツデがあります。今は蕾で、どことなくカリフラワーのようです。
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近くの畑で育っている樹木がありました。春は気がつかなかったのですが夏ごろから目立つようになり、今では2mを優に越える程に育っています。
観たことのない葉の形状、葉柄の付け根で咲く白い花。よく観ると緑色の果実のようなものができています。先日TVを何気なく観ていたらそれが何であるか漸くわかりました。喉に刺さった魚の骨が取れた気分です。正解はパパイアでした。
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ほんの30分ほどのプチ観察会でした。



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集大成 [column]

流山の里山を見続けて10数年、特にここ5年程はデジタルカメラによる撮影によりより多くの被写体を残すことができました。

その数は月にして200枚以上。植物を始めて昆虫、鳥類などの動物そして風景です。

そこに写し出されるのは繰り返される四季折々の自然や森や田畑を切り開き造成される姿です。

今手元に残る画像を見ながら思うことは、昔の景色が大分無くなったことです。
そして開発によって失った動植物。その多さに愕然とさせられます。


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<ホタルカズラ 市野谷の森にて (道路の舗装化により消滅)>


自分が歩いて観察するポイントは流山のほんの一部にしか過ぎないにも拘らずです。

これから先5年でどれだけ変わっていってしまうのでしょうか?

このデータをもとにいかに後世に残すことができないか長い間考えてきました。

縁あって大学の方に出会い、意見を交換することができ、ひとつのカリキュラムを組むこととなりました。来春より5年かけての長期的な観察会を実施していきます。

動植物のみならず、開発の事、もう今ではすっかり忘れられてしまっているかのような、放射能汚染にまで多岐に渡って調べていこうと考えています。

まず今その準備のための動植物の写真を整理しているのです。10数年分の集大成がここで役に立ちそうです。

具体的なプログラムは今後このブログにてお伝えしていこうと思います。

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茜色 [霜降]

仕事帰りに我孫子の谷津ミュージアムにお邪魔してきました。
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稲刈りも終わり、すっかり秋が深まる静かな田園風景がそこには拡がっていました。
モズの高鳴きが聞こえ、チュウサギが稲刈りの終わった田んぼに降りてなにか獲物を探し歩いています。
あちこちでモンシロチョウが乱舞しています。

小春日和には少し早いかもしれませんが、穏やかな風の吹く暖かな昼下がりで上着はいらないほどです。

谷津田の斜面林ではムラサキシキブの果実が鈴なりです。
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こちらはシロダモの果実。
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ツタの紅葉
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ノコンギクがあちらこちらで咲いています。
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夏は沢山いたザリガニの姿はもうなく、見かけるのはアメンボとメダカぐらいです。草むらを歩くとせわしく跳び跳ねるイナゴ。もうそこには夏の姿はどこにも見当たりません。池に反射する陽の光も幾分か弱々しく感じます。

池のほとりにはタデ科の植物が観ることができます。
ミゾソバ
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イヌタデ
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ボントクタデはヤナギタデに似ていますが、葉をかじってみると辛くないことで識別できます。
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池にはキクモが花を咲かせていました。
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アオミズでしょうか?完全に調べきれていません。花被に包まれた果実。同時に種子も顔を覗かせています。
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顔まで赤く色づいたノシメトンボ
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アオイトトンボ
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ハゼノキが色づき始めています。暫くすると全体が真っ赤になります。
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センニンソウの果実。白い毛を仙人の髭に例えてそう名がついています。
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秋を代表する花や果実、そして虫たち。暖かな日差しを浴びて残りわずかな秋の日を楽しんでいるかのようでした。
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茹であがった姿からそのまま名がついたタコノアシと、それに染まったかのようなノシメトンボ。
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蕎麦の華 [霜降]

一昨日の夜吹き出した風は木枯し1号になり、昨日も終日強い風が吹いていました。
おかげで今朝は今シーズン一番の冷え込んだ朝を迎えました。大気が澄んで明けの明星と火星、木星が出掛けの早朝の東の空に見えました。(本当は26日に投稿するはずでしたがそのまま寝てしまい、気がついたときには翌朝でした)

(一)昨日の続きの御前山です。
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御前山の裏手、茂木寄りに以前清流のある川が流れていました。
カジカガエルが心地よい鳴き声を発し、沢山の魚が泳ぎ、トンボが飛び交っていました。よくその河原で昼食を摂りました。
夏場は魚を捕まえ、冬場は焚き火で暖を取ったりと回りの景色も楽しみながら時間を忘れていたものでした。

この清らかな川が流れる里山がダム湖になってしまったのが一昨年。すでにあの遊んだ河原は水のなかに沈んでいます。
以前使われていた道がまだ残っており、降りていってみることに。クズやノイバラ、クワが道一杯に生い茂り、人が入っていないことを物語っています。草を掻き分けて10分、漸く湖面に出ました。
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道が続いていることを湖面から突き出した道路標識が証してくれており、それを見ているうちに何故だか急に寂しさが込み上げてきました。


辛く苦い気持ちのまま、元来た道を引き返しました。そして再び山へと入っていきます。

林道の途中にアケビの果実が落ちていたので見上げると、まだ沢山生っています。木によじ登り数個戴くことに。
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ネットリとした種子のまわりの半透明の果肉は甘く、皮の近くのほろ苦さと相まって、爽やかな甘さを感じました。それは人工的な甘味とは全く別の物であり、また真似のできない味わいと食感でありました。
そして種子のまわりの果実を戴いたあとの残りは自宅に持ち帰りました。ほろ苦い果肉を味噌炒めにして戴くことに。
蔓は篭に、新芽は天婦羅に、甘い果肉はおやつに、そしてほろ苦い部位は炒めたり、焼いたりと全て使える樹木なのです。


昼下がり、ポカポカ陽気に誘われてアカタテハが飛び回っています。
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アキノキリンソウ
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コウヤボウキ
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アオハダが沢山の赤い果実をつけていました
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三出複葉で放射状に広がる葉柄がとてもきれいで写真に納めたのですが、この樹木の名前がわからず帰ってから調べることに。
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冬芽が鷹の爪のように見えることからタカノツメだそうで、ウコギの仲間でした。と言うことは若芽はタラノキやハリギリ同様食べることができます。
黄葉はひときわ鮮やかだそうです。別名イモノキ。枝が脆いことからそう付いたとか。あるサイトでは落ち葉が発酵すると焼き芋の香りがするからだと言うのもあり、実際嗅いでみたいものです。
とにかく春から秋にかけて色々な意味で楽しめそうなタカノツメです。


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御前山の東屋の周辺に大きな葉が沢山落ちていました。ホオノキです。この辺りの森はもう何十年と来てますがちっとも変わりません。高い樹木に囲まれた静寂の森は神聖な場所を想像させます。この山だけは人の手を入れて欲しくない気持ちです。御礼を言ってこの山を降りることにしました。


帰り道茂木から益子を抜け、筑波に向かう途中蕎麦の畑がありました。
白い花と果実。
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もう秋の新蕎麦の季節です。
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関東の嵐山にて [霜降]

先週茨城の那珂川沿いにある御前山に行ってきました。
年に何度も訪れるお気に入りの場所ですが、今年は私事でバタバタして初めてになりました。
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この御前山は"関東の嵐山"とも呼ばれていて、那珂川対岸からの紅葉は見事です。今回はまだその時期には早過ぎますが、11月の半ばにはモミジやカエデが見頃を迎え、燃えるような鮮やかな山になります。

この日はまだ夏の名残りで日中は半袖でも過ごせる程の秋晴れの陽気になりました。

道の駅"かつら"の脇の駐車場に車を止めてスタート。皇都川沿いの林道に入っていきます。植林されたスギの林。谷間の道は日がほとんど差し込まず寒いほど。
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杉林を抜けると落葉樹の森が現れます。ケヤキやコナラ、モミジやカエデの葉はまだ紅葉(黄葉)にはなっておらず、しばらく先のようです。ただ気持ち色褪せ始めていました。
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杉林の林床には今ツリフネソウが見頃を迎えています。
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そして白い花を沢山つけたシシウド
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林床の藪の中に突然現れるマムシグサの真っ赤な果実に一瞬ハッとさせられます。
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沢伝いの半湿地にはツリフネソウの他、ママコノシリヌグイ
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ミゾソバ
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サラシナショウマが観ることができます。
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この他ひっつき虫のメナモミ
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ヤブタバコが多く自生していました。
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林道もそろそろ終わり舗装された県道に出る寸前のヒノキの林床にセンブリの花が咲いていました。
自生のものを観るのは初めてです。ゲンノショウコやドクダミと並ぶ日本三大民間薬としても有名な植物です。「千回振りだしてもまだ苦い」と言うところから名がついたほど、苦いものらしいです。センブリ茶はとにかく苦いらしい。(まだ試したことはありませんが)

近年、鑑賞・薬草目的の乱獲や森林開発により数が減ってきています。観察するだけにしてもらいたいものです。結局"苦い"思いをするのは人間本人なのだから。
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明日も引き続き御前山です。




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温かな晩秋を迎えて [霜降]

今日は二十四節気の"霜降"、読んで字の如し、霜が降り始める頃を指します。
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今朝はこの時期らしくないほど暖かな朝を迎えましたが、明日からいよいよ西高東低の冬型の気圧配置に代わり、寒くなっていくようです。
先週見かけた流山の樹液酒場のコクワガタも冬籠りに入ることでしょう。

私の住んでいる柏は霜が降りるのはまだまだ先になりますが、北国からは雪の便り、山間部では紅葉の見頃の便りが届いています。いよいよ晩秋を迎えます。

モズの高鳴き七十五日、霜が降りるまであと20日程です。








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秋を彩る筑波の花 [寒露]

昨日の続き。

男体山の自然観察路を下りて御幸ヶ原に戻り女体山を目指します。相変わらず雲の中で雨が降り続いています。
途中沢山の果実が生って、それが裂けて種子が見えます。アブラチャンです。
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女体山山頂は視界が0、下界を見るまでもなく小休止のみで、すぐ筑波高原キャンプ場へと下山始めました。ブナからミズナラが生い茂るところまで下りてくると、カジカエデの落葉も目立つようになってきました。
ミズナラ
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キャンプ場が近くになり、再び植林されたスギの林床にはアオキやミヤマシキミが増えてきました。
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濃い緑の葉の合間に見えるミヤマシキミの果実。


登山道が二手に分かれ、いつもと違う道を下っていきます。藪がひどくなりあまり人は入っていないようです。そんな道の脇にツクバトリカブトが咲いていました。しかもサラシナショウマの花、そしてミヤマシキミの果実。同時に見れる滅多に出会えないシチュエーションです。
雅楽などに使われる鳥帽子に似ていることから名がついたトリカブト。シルエットもさることながら色合いも魅せられます。
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吸い込まれるようなその美しい姿とは裏腹に日本三大有毒植物のひとつでもあるのです。一歩間違えると死に至るほどのもの。恐ろしいことに、ここにはもうひとつの有毒植物のミヤマシキミもあります。こちらも死に至るとか。。。くわばらくわばら!


今にも消え入りそうな山道。辺りを見渡すと四方八方スギの林。さてどうしたものか?僅かに残された道をそれでも頼りにしてたどっていきました。
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何とかいつもの登山道に出ることができひと安心。キャンプ場の手前に出てきました。
雨は相変わらず降っています。キャンプ場の東屋でひと休み。雲が低く立ち込めています。
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このキャンプ場は季節折々の花が咲き、いつきても楽しむことができます。この時期はオクモミジハグマとサラシナショウマでしょう。
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オクモミジハグマ

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サラシナショウマ


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オトコエシ


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アキノキリンソウ


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ヤクシソウ


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キバナアキギリ


挙げるのに切りがありません。一つずつ観察しつつ、キャンプ場を離れて車のあるユースホステル跡地へ。
沢沿いにはミヤマタニソバのそばにハナタデが咲いていました。
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林道脇ではイヌザンショウの果実が濃い青に変わっていました。
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ナギナタコウジュ。毎年観る機会がなく初めて出会いました。なるほど花穂が薙刀に見えます。道端には沢山の花を咲かせていました。ひょっとしたら見過ごしていただけなのかも知れません。
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結局雨の中の観察会となってしまいましたが、行楽で人がごった返すことなく、じっくり観察することができました。今年の紅葉は少し早い気がします。機会を見つけてもう一度紅葉を見に行こうと考えています。
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秋雨の中の筑波 [寒露]

昼間は気温が上がり、雲が薄くなり、今降っている雨も止んでくるでしょう、と言うラジオから流れる女性天気予報士の声に安堵して筑波山に向かいました。
途中、筑波にはまだ垂れ下がり、女体山山頂には常に雲がのし掛かっているような姿です。
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先週秋雨が降る中、筑波にて自然観察会を行いました。

山に近づくにつれ天候は怪しくなり、麓に着くと雨が振りだしてきました。裏男体山側を下から登る予定をしていたのですが、急遽変更で中腹まで来るまで上がることに。
林道沿いのヤマザクラやツタウルシ、ヌルデはすでに紅葉が始まっていました。
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(ヌルデ)

雨のせいで、今回は旧ユースホステルに車を置き、そこから御幸ヶ原へ出て、男体山自然研究路を回り、女体山へ。そして筑波高原キャンプ場へと下って行き、また車のあるユースホステル跡地へと戻るそんなコースを設定しました。

まず車をおいて最初に出迎えてくれたのがヤブタバコ。林道の道端にもあちこちで見られます。
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レインウエアを身に纏い登山開始。霞がかかる山道をゆっくり登っていきます。
この辺りの林床に多く生えるミヤマシキミ。赤い果実が見事です。ただ猛毒のため絶対口にすることはできません。
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上を見上げるとミズナラ。少しだけ色褪せし始めています。
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ホオノキは虫食ったような斑模様。
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ブナは今がもっとも多くの色が混じり鮮やかな時です。
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鮮やかと言えばニシキギ科のマユミの果実。鈴なりに生っています。
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あっという間に御幸ヶ原に着いてしまいました。ケーブルカーはまだ運行していない時間、しかも雨ということもあり、人は疎ら。辺りは静まり返っていました。
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私たちは御幸ヶ原から男体山入り口に向かいます。入り口階段脇に私たちを最初に出迎えてくれたのが、ツクバトリカブトとサラシナショウマです。

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ツクバトリカブトはヤマトリカブトの亜種でこの筑波山で発見されその名がつきました。

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サラシナショウマ、以降後半もたくさん観ることができました。


オオモミジの紅葉。
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シロヨメナ
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やや下向きに花をつけるトネアザミ
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間宮林蔵が立身出世を祈願したことから名付けられた"立身岩"。その周辺は見事な紅葉です。
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岩の上からの眺め。ちょうど雲が切れて下界に筑波山神社の鳥居がみえます。
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恐らくミミガタテンナンショウでしょうか?冬枯れの姿です。


ガンクビソウ
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神社付近の山頂の岩影にアキノキリンソウが細々と咲いていました。ひょっとしたらミヤマアキノキリンソウかもしれません。
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山頂付近に多いアブラチャン。黄葉が見事です。
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自然観察路は崖崩れで迂回路や通行止めがあり、一周することはできませんでしたが、見答えある楽しいものでした。

相変わらず霧雨を少し強くした感じの雨が続きます。ケーブルカーも営業開始。少し人が増えてきました。一瞬雲の切れ間から見れた下界ですが、再び雲に包まれ、ガスっています。

ブナ林も幻想的に見えます。
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明日も引き続き筑波の自然観察会で出会った植物を紹介します。




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秋の鰻掴み [寒露]

昨日の続きが日を跨いでしまい、一昨日になってしまいました。

秋色が進む市川大町の長田谷津、半湿地に一面のミゾソバが咲き乱れていました。
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その合間にユウガギクも咲いています。"柚香菊"と漢字で書きます。名の通り、柚の香りがするところから来ています。てっきり優雅な菊かと思っていました・・・
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入り口の看板にも載っていたキツネノマゴ
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チョウセンカマキリ
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この日はあまりトンボが飛んでいません。夕日を浴びてワラワラ飛ぶ姿を見ることができませんでした。


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クワクサ
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ハンノキに張ったジョロウグモの巣が夕日で輝いています。枝葉の影と陽の光。
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そしてアキノウナギツカミ
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一見ミゾソバに見えるこの植物、同じタデ科です。
葉の形は全く違い、ミゾソバはウシの額みたいなのは先日も紹介しました。アキノウナギツカミは茎を抱くようにして卵状披針形から長披針形です。それにしてもなんという名前!
茎に生えている密で鋭い下向きの棘の様子を、これならばヌルヌルして滑りやすい鰻も掴めそうだという意味で名があるそうです。
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ではこれで実際掴めたのかというと、そのような記事は見当たりません。ものの例えなのでしょうか?それにしてもユニークな名前をつけたものです。
同じ仲間で"ママコノシリヌグイ" があります。漢字で「継子の尻拭い」。
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(匝瑳市安久山にて)

血のつながりのない母(継母)が継子の尻を拭う時、アキノウナギツカミ以上の長い鋭い棘のこの植物で拭うという意味である。これもものの例えでしょうが、昔は継母が継子に対していじめを行っていたのでしょう。


話がそれてしまいました。
陽が大分傾き、谷津田も影が延び始めてきています。西側の斜面はすっかり暗くなり、西日の当たる東側の斜面沿いを歩くことに。
ムラサキシキブの果実が西日で輝いていました。
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長田谷津はこれからさらに寒暖の差で紅葉が進むことでしょう。藪蚊にも襲われずに安心して観察が出きる季節になります。時間をつくってまた来ようと思います。
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秋色のはじまった谷津田 [寒露]

市川大町の長田谷津に行ってきました。
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前回訪れた時が夏の終わり。雨の中を歩き一周、そして雨が止んでもう一周といったダブルヘッダーの散策でした。

半湿地にはツリフネソウが咲き始め、ノシメトンボやナツアカネが飛び交っていた頃でした。そして谷津田の周りの農家では梨の販売が始まっていました。
二週間後、一面のツリフネソウ畑を観に行こうと考えていたのでしたが、結局行けずじまいで秋が深まっていってしまいました。

昨日の気温は残暑を思わせるほどの半袖で充分なくらいの陽気になりました。
途中、梨街道の梨の木で夏の名残のアブラゼミがまだ鳴いていました。

市川動植物園が休館日ということもあり、駐車場は閑散としていました。(駐車場が無料というのが嬉しいところです)

園は当然やっていないので、その脇の谷津田に向かう土の径を歩いていきます。
入り口にはこの時期見られる動植物を紹介する看板が立てられており、よい参考になります。

木々の緑はまだ濃く、僅かに日差しが届くほど。ひんやりしていて歩き始めで少し肌寒いほどです。


池に出る手前の左手にある丘に上ります。以前目星をつけておいた林床に生える植物が開花しているか観に行きました。
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カシワバハグマです。大分花期は過ぎてしまいましたが、まだちらほら残っています。

チヂミザサの果実はひっつき虫です。これからの時期藪の中に入るとズボンが大変なことに!
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イロハモミジ
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丘を降りて池の回りを歩いていきます。今日も多くのバーダーがカワセミを観に来ています。
自分は池側には眼もくれず、一心に山側を。
前回来たときにも咲いていたアキカラマツやヒヨドリバナがまだ見られます。
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ヒヨドリバナ

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マユミやツリバナの果実に似たニシキギ

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ヤブタバコの花も観ることができました。




池の縁沿いの径が終わり細い川が流れる半湿地へと向かいます。
ノイバラやコブシが赤い実をつけ、カラスウリの実が鮮やかな橙色になっています。
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ノイバラ

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コブシ

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カラスウリ

色鮮やかな果実のノブドウ
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ついつい山側ばかり気にしていると湿地にも沢山の花が咲いています。

ハッカの花。
一枚葉をちぎって口にすると爽やかな香りと味が拡がっていきます。
今のハッカの製品は化学的に合成されたものばかりで、本来のこの葉を加工して造られるものは激減しているそうです。
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まだ少しだけツリフネソウが咲いていました。以前に比べると少し小さめです。
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さすがにドクロの模様をしたクロメンガタスズメの姿はもう見ることはできませんでした。

どこからかツクツクボウシのか細い声が聞こえてきました。晩夏を過ぎ、すっかり秋色に染まったここ長田谷津。明日もこの続きをお伝えします。
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