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5月終わりの市野谷の森 [小満]

定例の市野谷の森。上旬、中旬、下旬と定点観測を含めて、その時出会った植物や昆虫たちの森の姿を12ヶ月追っています。早いもので5月ももうおしまいです。

西の入り口のクヌギの定点観測
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モミジイチゴは熟しており、一粒戴いてみました。野性味溢れる酸っぱさと仄かな甘味が口に広がります。
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ニワトコの果実。
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定点のムクノキ
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森の奥に入っていくと地面ではオオヒラタシデムシがあちこちいます。森のお掃除屋さんです。
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後翅が退化して飛ぶことのできないアオオサムシ。普段夜に出歩く昆虫ですが動き回っていました。
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イヌシデの林の定点観測
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森の中央のクヌギの定点観測
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この下旬になると花は見ることも少なくなり果実が次々と出来上がっていきます。フタリシズカも花の時期は終わりで果実をつけていました。
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クヌギ、イヌシデとコナラの混在する定点観測
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森の縁では先日紹介したコナラやアカメガシワ等々の新しい葉が出てきています。
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コナラ

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アカメガシワ

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ミズキ

色のついた葉は遠目で観るとまるで花のようです。あのウサギの耳のような肌触りのシロダモの新しい葉はすっかり緑色へと変わっていました。
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ムラサキシキブが花を咲かせ始めています。
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マユミは果実へ。
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移り変わりは早く、森の緑はさらに濃くなり、花から果実へ。
いよいよ来月は梅雨に入り、植物にとっては恵みの雨、さらなる生長が観られることでしょう。




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樹の下が恋しくなる頃 [小満]

5月も終わろうとしています。日射しはもう夏本番と変わらなくなりました。
フィールドに出ようものなら、水分は確保しないといけない季節です。

定例の市野谷の森へ出向きました。
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森に隣接する学校ではイベントがあるのか周辺には多くの車が止まっていました。グラウンドでは少年野球の練習が行われています。

結局この春から初夏にかけてオオタカの鳴き声を聞くことは一度もありませんでした。
やはり棲み家を変えてしまったようです。今日多く聞こえたのはウグイスとコジュケイぐらいでした。

森に入ると流石に日向とは明らかに違うほど涼しく感じられます。この時期は直射日光を遮ってくれる樹の下が本当に恋しくなります。また遮ってくれている樹を見上げるのも好きな季節です。
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コナラの若葉は遠くから観るとまるで白い花が枝先に咲いたよう。
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森の縁では青臭い香りが漂ってきます。
クリの花が咲いていました。
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これは雄花。

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こちらは雌花です。



以前この森にも多く見られたオカトラノオ。
開発によって消滅する前に自分の庭に移植して、大切に育てている地元のお婆さん。
今年もまた観ることができそうです。あちこちにつぼみを持ったオカトラノオが現れていました。
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また詳しくは後日。




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麦秋と筑波 その3 [小満]

筑波自然研究路を周り、再び御幸ケ原に戻ってきました。疎らながら登山客が休憩をしています。

女体山へ向かいます。
その途中ではまだツボスミレが咲いています。
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チゴユリの姿も。
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ガマ石の道を挟んだ反対でヒイラギソウの花が満開です。
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女体山からの眺め。雲がかかり視界はあまり優れません。
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少し休憩をして筑波高原キャンプ場へと降りていきます。山頂付近はまだ春の花が多く見られます。
ホウチャクソウも咲いていました。
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沢伝いにオオルリが美しい声で鳴いています。

ミヤマシキミは果実ができていました。
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キャンプ場に出て崖沿いにタツナミソウが咲いていました。シソバタツナミソウでしょうか?
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林道を歩いていくと目の前に鮮やかなアジサイに似た大きな白い花が咲いています。
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オオカメノキでした。
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日当たりの良い場所ではユースホステル跡地にあったコゴメウツギもここでは開花しています。
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フジの花
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真壁に下りる途中の観光道路沿いに観れたオカタツナミソウ。
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山頂付近はまだ晩春、中腹は立夏といったところです。里に降りてきて蒸し暑さが実感します。辺りは麦秋を迎えています。その香りが風で漂ってきます。
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麦秋と筑波 その2 [小満]

ミズナラやブナの林床に白いブラシ状の5cmほどの小さな花があちこちに咲いています。ユキザサというユリ科の植物です。ササの葉の上に雪が積もっているように見えることから名付けられました。
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御幸ケ原近くまで登ってくると、まだニリンソウが咲いています。
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ササにユウマダラエダシャクが止まっていました。鳥の糞に擬態していると言われています。
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そして御幸ケ原に出て休まず男体山の自然研究路を時計回りに進んでいきます。早朝ということもあり人はいません。のんびり散策できそうです。
入り口にヤマブキソウが咲いていました。この時期白い花が多い中一際目立ちます。
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間宮林蔵がこの場所で立身出世を祈願したと言われる立身岩の上から眼下を望む。
遠くに霞ヶ浦、手前の宝篋山。
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オレンジが際立つ筑波神社の鳥居と水田、茶色は麦畑。
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研究路脇にツクバネソウを見つけました。これもユリ科です。
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男体山山頂ではヤマツツジが満開でした。
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アカシデの果穂
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ガマズミ
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オトコヨウゾメ
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ミミガタテンナンショウの果実。秋には赤くなった実が見られる事でしょう。途中枯れることがなければ。
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ブナの青葉
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明日は女体山から真壁へ。



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麦秋と筑波 [小満]

話は前後しますが先日筑波に行ってきました。
筑波の麓では田植えも終わり、麦畑では茶色く実っていました。田んぼに水を張っているお陰で吹く風も涼しく感じられます。薄日の射すまずまずの天気です。
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今回もいつものルートで真壁側から登っていきます。男体山の自然研究路を回り、女体山へ。そして筑波高原キャンプ場へと降りて、再び真壁の町へ戻るルートです。

真壁から旧ユースホステル跡地までは羽鳥道や裏筑波観光道路を使って登っていきます。フジやホオノキの樹木の花を見上げながら、目に優しいほどの青葉の生い茂る山奥へと向かっていきます。
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ユースホステル跡地辺りからウリハダカエデが増えてきました。翼果が実っています。
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この辺りに多く自生するコゴメウツギも少しだけ開花していました。ウツギといっても本種はバラ科で小さな米粒ほどの花なのでコゴメと名付けられています。
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来月になればこの辺りはアジサイの花が咲きます。とは言っても普段見かけるようなものではなく、コアジサイという種類です。装飾花を持たない白い花のアジサイです。
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マユミの花が咲いていました。
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こちらはノイバラ。
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植林されたヒノキの林床でこの地で初めてギンリョウソウを観ました。
葉緑素を持たない腐性植物です。漢字で’銀竜草’と書きます。竜に見立ててそう名が付きましたが、別名ユウレイタケ。こちらの方が合っているような。私は’目玉親父’と呼んでいます。
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コナラからミズナラ、クマシデやアカシデそしてブナの森が現れてきます。
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続きはまた明日。



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筑波の麓にある巨樹 [小満]

筑波山の麓に流れる桜川の西の小高い丘に、木々に囲まれた八柱神社がひっそりとあります。
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この神社は元々、寛平2年(890年)に創建された金剛院という真言密教のお寺でしたが、明治維新後の神仏分離・廃仏毀釈で廃寺になる寸前、地元に点在する8つの神を合祀して八柱神社に変わりました。随所に元々寺院であったことが造りから見てとれます。
本殿は天明5年(1785年)に建築されたもので県の指定文化財になっています。

急な階段を登ると、正面の社殿右奥の境内真ん中に、目的のケヤキの巨樹が立っています。
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主幹はすでになくなり、二つに分かれた中央は人が入れるほど広く空洞化しています。まるで象の足のような木肌をしています。今にも動き出しそうです。
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そこから延びた枝は枯れることなく、元気に葉をつけています。
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推定では樹齢500年とも言われています。幹周りは8.8m、樹高は15mほど。
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主幹こそ朽ち果ててしまい、空洞を外に広がりながら造り生き延びてきました。それはまるで2本のケヤキがお互いに干渉せずに伸びてきたかのようにも見えます。
枯れずに残った主幹の周りが枝葉を広げ、さらに大きく生長しようとしています。
「生」というパワーをこのこのケヤキから感じさせてくれました。
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こんなもんじゃ [小満]

先日久し振りに廣池学園にお邪魔してきました。2年前ある自然観察会に参加した時に観た、構内の樹木の種類の多さと手入れの行き届いて大事にされている姿勢に感銘を受けたのでした。

幼稚園、中・高校、大学がある麗澤キャンパス、そして廣池学園ゴルフクラブから成り立っています。創立者の廣池千九郎の”道徳心を養うことのできる環境づくり”を基本理念として造られてきました。
この麗澤の森にはおよそ300種の樹木があり、保護樹林、景観樹林、利用樹林に分かれていて、45haの敷地には1万5千本もの樹木があります。

この時期に観た多くの樹木の中でも特に印象深かったのがヒトツバタゴ。別名ナンジャモンジャの木。
対馬と木曽川沿岸にだけ自生する樹木です。別名ナンジャモンジャ。自生地でも見慣れない種だったので名前がわからないことからこんな名前が付いたのだそうです。
それは雪がこの樹の上に積もったような鮮やかな花の咲く光景です。五月晴れの空とのコントラストもまた見事でした。
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この姿を再び観に訪れたのです。もう夕方になろうとする時間でしたが、構内には多くの学生たちがいます。勿体振って他の場所から観て廻りました。

同じ時期に咲くウケザキオオヤマレンゲから。近くまで来ると甘い香りが漂ってきます。オオヤマレンゲとホオノキの雑種ですが気品があります。
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こちらはホオノキ。確かに良く似ています。
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ベニバナトチノキが咲いていました。
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こちらはマロニエ。
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実はもっといい構図の写真を撮ろうと思っていたのですが、この日、構内でロケを行っており、若い女優さんがいました。カメラを構えている私に鋭い視線がスタッフから注がれたのは言うまでもありません。
仕方なく邪魔にならないところに移動。
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ちょっと珍しい斑入りのケヤキ
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カイノキ。中国の孔子のお墓に植えられた樹木で、その孔林で採られた種子から日本に持ち込まれてきました。中国の合格祈願の木、孔子木とも言われます。
羽状複葉の新緑がとても鮮やかです。
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ロケも一段落して念願の雪が被ったような姿のヒトツバタゴを観に。
青空のもとに白い花が一斉に・・・
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すっかり花の時期は過ぎ果実が生り始めていました。もう少し早く来るべきでした。今年も観ず仕舞いでした。こんなもんじゃ、と自分に言い聞かせました。







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草木に実が生る頃 [小満]

今日は二十四節気の”小満”になります。
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これから迎える本格的な夏に山の草木は緑の様相に覆われています。草木には実がつき始めています。麦畑ではすっかり茶色に実り、田んぼでは田植えの作業が進んでいます。


定例の市野谷の森へ。
西側の入り口のクヌギの定点観測
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スイカズラの花も白から黄色に変わってきています。そんな変化する花の色から”金銀花”とも言われています。
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エゴノキ
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薄暗い林床ではナルコユリが咲いていました。
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陽の当たるところではヘビイチゴ。
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モミジイチゴも果実が生っています。
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定点観測のムクノキはすっかり葉が出揃った感じです。
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森の奥へ。イヌシデの林も濃い緑へと変わってきました。
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定点観測のクヌギ。すっかり薄暗い林へとなっていました。
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キンランやギンランの姿はなく、ジュウニヒトエや先日観察したフタリシズカの花も終わりを告げていました。
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マムシグサは花は枯れていました。
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ウグイスカグラは赤い果実が沢山生っています。
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新緑から濃い緑へ、花から果実へ。まさに暦通りになっています。

イヌシデとコナラそしてクヌギの混在する定点観測地でも同じ。濃い緑へと変わり、先が見渡せなくなりました。
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そしてこの時期多いのが白い花たち。前出のエゴノキやスイカズラもそうですが、マユミ、トウネズミモチ、ガマズミそしてウツギ等々、白い花のオンパレードです。
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マユミ

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トウネズミモチ

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ガマズミ

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ウツギ

濃い緑に白い花は目立ち、虫たちも多く集まってきます。梅雨前の一時、フィールドに出掛けるには一番の季節かもしれません。有効に使いたいものです。

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地蔵けやき [立夏]

仕事で久し振りに茨城の取手に行ってきました。
少し早めに現地入りしたので、打ち合わせ前に、小貝川の南側にある下高井の臨済宗普蔵山高源寺にお邪魔してきました。

山門手前にある両脇の桜は青々とした葉をつけて木陰をつくっています。その下に6体のお地蔵さんがお出迎え。
山門を潜ると左手に大きなケヤキが立っています。樹勢保護のため手を加えている様子から、かなりの古木であることが解ります。
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反対に回ると大きな空洞になっており、抜けるように円形の穴も空いているのが見て解ります。
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樹齢/伝承1600年
幹周り/10m
樹高/15m

昔、高源寺が火災にあった際にこのケヤキも類焼してできたといいます。
その後、この空洞に子育て地蔵が安置されるようになったそうです。
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このケヤキの円形の穴を潜り、お地蔵さんに詣でれば、安産できるとする信仰があったといい、多くの方が遠方から来られたと云います。(現在は樹勢保護のため、潜ることはできません)
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保護のお陰でまだまだ元気な枝振りと葉のつき方です。いつまでも元気な姿でいてほしいものです。
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ここの高源寺には市町村が指定する樹木が沢山あり、ツバキやカヤを始め、幹周り5.5mの巨樹のスダジイもこの地蔵けやきに寄り添って生えています。
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ツバキ

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カヤ

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二本あるスダジイのうち1本は途中で伐採されてしまっています。理由は不詳。もう1本も支えがないと倒れてしまうほど斜めになっています。

このお寺の裏では開発が進み、工場、商業施設や新興の住宅が次々と出来て来ていました。
静かな小貝川沿いの高台に佇むお寺と共に生きてきたこの樹木たちには、時の流れと共に今の姿をどう写しているのでしょうか?
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森を彩る白い花 [立夏]

あまりの天気の良さに仕事の合間、流山の里山に出掛けてきました。
先日市野谷の森で咲き始めていたエゴノキの花を思い出して、八木地区の森の縁にあるエゴノキを訪ねました。
今年はとうとう花を見ず終いのウワミズザクラやミズキが生い茂る八木の森。森の縁には湧き水も出ており、水生植物や生物も観ることができます。

今年はじめてのシオカラトンボを観ました。
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久し振りに行くと予想通りエゴノキには沢山の白い花を咲かせていました。
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青空に咲く白の花は目映いばかりです。
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水に反射した陽の光が花を照らします。
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クマバチが世話しなくあちこちの花から吸蜜しています。
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五月晴れとエゴノキの花、この時期一番好きな光景です。



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