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秋ぞ立つ [立秋]

今日は二十四節気の"立秋"です。
暑さはこれからが本番を迎えようとしています。
ただ徐々に日中と朝晩の気温差が開いていく頃にもなります。体調管理をしっかりしないといけません。
残暑お見舞い申し上げます。

ノロノロ台風のせいで各地に被害も出ていますが、関東は明日の朝、ピークを迎えようとしています。南からの湿った空気が流れ込んで今朝も蒸し暑くなっています。


休題閑話


もう4年も前の7月の終わりのこと。食事を済ませて野田にある森に出掛けました。
森の縁に陣取って待つこと1時間。日が沈み、辺りが薄暗くなってきて夜の帳が下り始めました。
西陽が木々の僅かな隙間から射し込んでいたのもなくなり、森全体が漆黒のスクリーンと化しました。

いよいよ小さな花火大会の始まりです。スクリーンから浮かび上がった沢山の白い花火。
カラスウリの花たちの競演です。
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その姿は幻想的で宇宙の銀河にも見えます。スクリーン一杯に広がった自然が作り出す花火は感動的で見事でした。


あれから4年が過ぎ、わけあってその森へは行かなくなりました。
自宅の近くを車で通った時、その小さな白い花火が咲いていて、ふとあの時の事を思い起こしてしまいます。元気にしているでしょうか?
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取手市東漸寺の大銀杏と楠 [大暑]

迷走を続ける台風5号から送り込む湿った暑い空気が、寝苦しい夜を助長させ少々寝不足気味です。

先日の茨城南部の巨樹巡りの続き。
つくばみらい市から牛久沼を回り込むようにして取手市に入ってきました。久し振りに下高井にある高源寺にお邪魔して地蔵ケヤキを観に行こうとしたのですが、葬儀の最中でさすがに失礼極まりなく、後日改めてお邪魔することにいたしました。

そこから車で20分ほど走ったところにある取手市本郷の天台宗興隆山東漸寺を伺いました。
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創建は天正2年(1574年)になります。その後、正徳年間(1711~16年)に火災に合い、年号が変わった1717年享保2年に本堂が再建されました。今はさらに新しい本堂になっています。

参道を歩いてまず目にするのが茅葺き屋根の仁王門。どこか懐かしい茅葺きの堂々とした造りです。これも近年復元されたものです。
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この仁王門を潜ると眼前にその奥が見えないほどの立派な大銀杏が立っています。
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樹高は20m、幹回りは6.2m、言い伝えでは樹齢600年と言われている立派なイチョウです。
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観音堂から仁王門を見た景色

このイチョウには「目隠し銀杏」と言われています。
仁王門の先に以前は馬頭観世音像が祀られた観音堂がありました。馬の安全祈願でお参りする者が多かったそうです。
馬を引いてお参りに来る者の中に、引かずに乗ったままお参りに来る輩がいたそうで、罰当たりなのか、観音堂の前で落馬して怪我するという伝えが広まったそうです。
そのため仁王門から乗馬してくる姿を観音様に見られないようにと、目隠しのためにこのイチョウの樹が植えられたそうです。(これはこれでどうなのかと思いますが・・・)
これが"目隠し銀杏"と名付けられた所以だそうです。

 
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大枝の付け根からは乳柱がいくつも垂れています。
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観音堂の左手奥には樹齢300年以上と言われるクスノキが立っています。
樹高は20m、幹回りは7mで茨城県では最大のクスノキだそうです。
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裏手に回ると根元には空洞が出来ています。
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石仏がおかれていました。

このクスノキも樹勢はあり、まだまだ大きく成長していく気配です。
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梅雨の最中の訪問でしたが、静かに佇む雰囲気の東漸寺の樹木を観ていると蒸し暑さも忘れてしまうほどでした。
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葉月の市川大町の谷津田 その2 [大暑]

思わぬ花に出会えて気分高揚の中、長田谷津の遊歩道を進みます。
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アブラゼミやニイニイゼミ、ミンミンゼミに混じってツクツクボウシも鳴き始めています。
今回の目的のオニヤンマが空高く沢山飛んでいます。8

いつもの東屋に寄って天井を見上げます。今日も一匹だけいました。
クロメンガタスズメです。以前は個体数も多く、他の東屋でもいたのですがここ最近はこの東屋しか観ることがなくなりました。今年は個体数も少ないようです。
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先月紹介したハンゲショウ。その後どうなったのでしょうか?花の時期も終わりました。
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白い葉が薄いレモンイエローへと戻り始めています。花の時期に虫を寄せるために葉を白くさせて誘き寄せていましたが、花の時期も過ぎ元の緑へと戻ってきています。面白い生態であるとつくづく思います。

ヌスビトハギの花が咲き始めています。ハギと聞くと秋を想像してしまいます。前出のツクツクボウシもそうですが晩夏を代表するものだけに、これらを観ると、夏休みが終わろうとしているもの寂しさと、まだ終わらぬ宿題を必死になって仕上げたあの頃の夏を思い出してしまいます。
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ソクズの花が見頃になっています。ベニシジミが吸蜜にきています。
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ノブドウの花と果実
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イヌザクラの果実
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シロダモの果実
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エゴノキの果実
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オニグルミの果実
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ハンノキの果実
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コブシの果実
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この時期は果実が一気に出来始めるころです。

カナヘビが日向に出てきました。
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待望のオニヤンマ。少し離れた所で産卵している姿も見ることが出来ました。
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背中の模様が鬼の形相に見えることから名付けられました。それにしてもこの色合いは素晴らしいの一言です。

アカボシゴマダラが人の回りを飛び回ります。温暖化にともない北上している外来生物であるこの蝶はここ数年で大分見かけるようになりました。
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そしてミソハギです。"禊萩""盆花"とも言われ、仏前にこの時期に供えられます。ちょうど見頃を迎えています。
お盆に餓鬼を供養するとき、なにも口に出来ない餓鬼の喉の渇きを抑えるためにミソハギが供えられるとか。
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コバノカモメヅルは見れませんでしたが、オニヤンマとミソハギは予定通り、アマチャヅルという新たな発見もあり良い訪問でした。次回は来月の始め。何が待っているのか楽しみです。それまでに頭の整理をしておかないと。
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葉月の市川大町の谷津田 [大暑]

八月に入ったにも関わらず、梅雨がまだ明け切っていないのではないかと思うような愚図ついた天気が続いています。

先日市川の梨街道を車で走っていると、通り沿いの農家ですでに梨の販売が始まっていました。
雨降る予報が出ていましたが、なんとか降る前にと、市川大町の長田谷津にお邪魔してきました。
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毎回訪ねる前にこの時期何が観れるのか、過去を思い起こしながら計画を立てます。
インターネットを頼ればすぐに答えは出てきますが、それでは感覚は鍛えられません。なのであえて頭の中で思い起こすのです。気温や湿度、匂い、色等々できる限り五感を研ぎ澄ませて計画を進めます。
ですので実際行ってみると時期的に早かったり遅かったりもして、見逃すことも多々ありますが、それも良しと思っています。勿論見事的中すると喜びはひとしおですが。
今回はオニヤンマとミソハギ、そして長年見ることのできていないコバノカモメヅルの観察が目的です。

早速車を止めて谷津田に下りていきます。入り口にはこの時期見られる動植物の写真の看板が立っています。参考にしながら進みます。

コナラにノコギリカミキリがとまっています。
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ナナフシモドキがトイレの外壁に。白い壁では簡単にそれと解ってしまうのは如何なものか?なぜここに迷い混んだのでしょう?
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今年は紅葉山は下草が刈り取られて、思うような林床の植物を見ることができません。今回出会えたのはアキノタムラソウと最後のヤマユリだけでした。
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一部イロハモミジが早くも色づいていました。
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池の縁を歩いていても、今日は天気が崩れる予報からなのか人も疎ら。鳥を観に来る人たちもいません。

いつもの場所で。
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暫く歩いていくと前方から賑やかな声がしてきました。中学生の研修会でしょうか?長田谷津について指導員なのか先生なのかがレクチャーしていました。
その脇を通りすぎようとした時、柵に一匹の蛾が止まっていました。柵の色に近く、危うく見過ごすところでした。
モモスズメでしょうか?体長も大きい綺麗な個体でした。
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ヘクソカズラが咲き始めています。
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カマキリの幼生たち
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半湿地に生えるコバノカモメヅル、遊歩道を左右に観ながら歩いていますが見当たりません。時期的にまだ早いのでしょうか?ツル植物なので検討はつけて観てはいますが全く。カナムグラとノブドウのツルが殆どです。
そんな中、今回初めてお目に掛かる小さな花を見つけました。コバノカモメヅルに似たツル植物のアマチャヅルでした。
昔流行ったアマチャヅル健康茶のアレです。
多種類のサポニンが含まれることから鎮静効果があり、ストレス抑制に良いとされています。動脈硬化やガン予防、肩凝り解消、神経痛やリウマチ改善とたくさんの効能があります。

葉を観たことはあっても花は初めて。コバノカモメヅルの花にとても良く似ています。僅か5、6mmほどの花なので近づいて観ないと解らないかもしれません。
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次回に続く。





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