So-net無料ブログ作成

お地蔵さまに囲まれたスダジイ [寒露]

筑波山に始まったこの巨樹巡りもいよいよ最終章。
丘の上の空禅寺のイタジイからさらに車で北東に20分、かすみがうら市の出島という所まで車を走らせます。そこには樹齢700年のスダジイがあります。
resize14075.jpg

かすみがうら市下軽部に江戸時代は名刹でもあった真言宗塙山長福寺があります。
末寺を36ヶ所持ち、万葉集の研究家で知られた恵岳はこの寺の住職であったと言われています。
明治19年の火災で焼失し、今では山門と宝筺印塔が昔の姿を忍ばせています。
今その山門はかなり損傷が激しく補修工事のやぐらが建てられていました。
resize14066.jpg

resize14074.jpg

resize14082.jpg


その長福寺の山門を潜った左側に鬱蒼と生い茂るスダジイが佇んでいます。この樹も火災から難を逃れたひとつで、樹齢は推定700年、樹高は15mそして幹周りは7mにも及びます。
resize14078.jpg
resize14077.jpg
木の下には祠があり沢山の御札が張られています。四国八十八ヶ所に出向けない者が、この地の数あるお寺を巡り、それと同じご利益があると模したものです。

絡み合った根
resize14069.jpg

筒状のものが幾本も束ねたようなシルエット。
resize14071.jpg
resize14070.jpg

古木とは言えまだ衰え知らずの枝葉
resize14073.jpg

resize14068.jpg

それでも15年ほど前に虫によって瀕死の状態に陥ったそうで、今では何とか延命治療をして回復の兆しが見えているそうです。よく観察してみると確かに主幹は途中で無くなっています。ただまだ残っている太い枝が横に伸び、美しい樹冠を造り上げています。
resize14080.jpg


ここの長福寺のスダジイは今まで観たことのない光景が観られます。
以前紹介した佐倉の十九夜講中の石造物が並ぶ青菅正福寺のスダジイや、成田の道祖神が祀られる中里道祖神のタブノキのように、この長福寺でもお地蔵さんがこのスダジイを見守るように安置されています。

しかもお地蔵さんはスダジイを向いています。そこにはどう云った意図があったのでしょうか?お地蔵さまと共にこのスダジイを拝むといった、崇拝の対象だったのかもしれません。
resize14079.jpg

resize14081.jpg


resize14067.jpg

resize14072.jpg


土浦の亀城公園のスダジイ、空禅寺のイタジイそして出島のスダジイと観てきましたが、この最後の出島のスダジイには考えさせられるものが残りました。

亀城公園はきちんと管理されて正しく保護されている感がありました。空禅寺も適度の管理が行われているように思えます。共にのびのびと余生を元気に過ごしている姿に写りました。

resize14039.jpg
亀城公園のスダジイ

resize14050.jpg
空禅寺のイタジイ

ただ出島のスダジイだけはお寺の衰退と共にこのスダジイも追って行くように思えて思えてなりませんでした。山門然り、お地蔵さんの損傷も激しく、葉は生い茂るも木自体の衰えも否めません。

このまま風化してしまうのではないか、そう感じる出島のスダジイでした。
それが自然と言えばそうかもしれません。当たり前のことかもしれませんが、少しでも長く残しておきたいと思うのが人間の勝手。いずれは途絶えてしまうのです。そっとしてあげるのも人の勤め・・・とはいかないのでしょうか?
複雑な気持ちで今回の旅は終わりました。






コメント(0) 

蓮田を望む丘のシイ [寒露]

土浦亀城公園の北東、車で15分ほどの霞ヶ浦のほとりは特産の蓮の田んぼが広がっています。
resize14057.jpg

今日はその蓮田を見下ろす台地に立つイタジイ(スダジイの別名)の紹介です。蓮田から高台へと向かう路地の先に見える青々した木です。
resize14056.jpg

そのイタジイが立つ台地の中ほどに時宗熊野山阿弥陀院空禅寺が建っています。室町時代の正中2年(1325年)に開創したと言い伝えられている古いお寺です。
resize14049.jpg

かつて裏山まで拡がっていたお寺ですが、今では民家や畑が広がっています。お寺の脇の坂道を登っていきます。
resize14058.jpg

ようやく見えてきました。
resize14059.jpg

resize14052.jpg

丘の上から土浦市街を望む。
resize14060.jpg
resize14054.jpg

resize14065.jpg


近くで観ると1本のイタジイではなく二本の合体木になっていました。観る角度で一本にも観える趣のあるイタジイです。同じイタジイでもこの二本は全く違う幹の姿です。
幹周りは5.0mと6.4m、樹高は13.5mと案内板に書かれています。
resize14061.jpg

resize14063.jpg

resize14064.jpg

陽が傾きこの高台にも横からの日差しが差し込んできて、葉の裏が黄金色に輝き始めました。
resize14050.jpg

樹冠と青空
resize14051.jpg

樹と樹の間には庚申神が奉られていました。
resize14053.jpg


陽が暮れるまでずっと観ていたい衝動に駆られましたが、もうひとつのスダジイを観るために丘を後にしたのでした。
resize14055.jpg




コメント(0) 

土浦の大シイ [寒露]

土浦市の中心部に位置する亀城公園
resize14041.jpg

かつて土浦城があったところです。その城がいつ築かれたのかは不明ですがで、解るところでは、最初今泉氏が室町時代の永享(1429~41)築いた後、城主が代々受け継ぎ、慶長6年(1601)、松平氏が藩主になってから本格的に城下の整備を行ったとされています。

城の周りを霞ヶ浦から引いた水で幾つもの堀を造り、その造形が亀が池に浮かぶ島で甲羅干しをしているように見えたことから亀城という名も貰っています。今ではひとつの堀だけが囲んでいます。
 
今では公園とされて整備されており、この日の昼下がりも学生たちが草野球を楽しんでいたり、年配の方が散歩する姿がそこにありました。

公園の二の丸跡、外堀のそばの土塁の上に一本のスダジイが立っています。
IMG_20161017_070050.JPG

立ち上がり二つの幹に分かれ、さらに横に張り出し、幾重にもなった枝葉の樹冠は立派そのものです。
茨城県指定天然記念物のこのスダジイの樹齢は推定500年になります。幹周りは7m、樹高は16mで枝張りは21mになり、遠目からは何本もの木が生えた小さな山を想像させる造形に見えます。
resize14045.jpg

スダジイの周囲を歩けるように整備・管理されているのでその枝振りを覗くことができます。
2本の株立ちが角度によって3本にも4本にも見えます。
resize14040.jpg
resize14042.jpg
resize14037.jpg
resize14044.jpg


お堀の水に反射して黄金色に輝くスダジイの葉の裏側。今にも動き出しそうなスダジイ特有のくねらせたような枝。
resize14046.jpg
resize14047.jpg
resize14048.jpg


このあと2本のスダジイを観に行くのですが、三者三様、その土地やそこに住む人々によってこんなにも違うものなのかをまざまざと見せつけられました。

resize14039.jpg




コメント(0) 

筑波の秋の花 [寒露]

先週の真夏日が嘘のような位今週に入り朝晩めっきり冷え込んでいます。風邪を引いている人も多いようです。

自分はというと・・・
この夏過ぎてから体調も優れず元気な時と不調な時が顕著に現れています。
寄る歳には勝てないのかも知れません。ブログ上げると言って何日も過ぎてしまいました。すみません。。。


先週行った筑波の続き。
自然研究路の岩場にはダイモンジソウが花を咲かせています。春のユキノシタ同様、可憐で繊細な花です。
resize14010.jpg

resize14021.jpg

resize14032.jpg


真夏日の予報の朝、9時にもなっていないのにこの日射し。汗ばんできます。
resize14029.jpg


女体山山頂東の空はまだ曇り空。霞ヶ浦と弱い日射し。北は快晴です。
resize14030.jpg
resize14031.jpg


いつものように筑波キャンプ場へと降りていきます。
ガンクビソウ
resize14033.jpg

ミヤマシキミの果実
resize14034.jpg

ツクバトリカブト
resize14019.jpg
resize14018.jpg

キャンプ場に着き一休み。
今サラシナショウマが咲き始めています。このブログを挙げている頃には斜面に一面咲いているのでしょうか?
resize14016.jpg

resize14017.jpg


resize14020.jpg
昆虫が沢山集まってきています。

他には
オトコエシ
resize14035.jpg

ヒヨドリバナ
resize14011.jpg

オクモミジハグマ
resize14014.jpg
resize14015.jpg

フユノハナワラビ
resize14013.jpg

キバナアキギリ
resize14022.jpg

挙げると切りがないほど多くの花たちが咲き誇っています。そこに集まる昆虫。木々でさえずる鳥たち、澄みきった北の空と山並み。正に至福の時間です。

登山道から林道へ。
オトコヨウゾメの果実は酸味がまだ強かったです。
resize14023.jpg

ノササゲの果実
resize14026.jpg

ナギナタコウジュ
resize14027.jpg

ゲンノショウコ
resize14025.jpg


道端にも秋を彩る花や果実が沢山。そして来月に入ると紅葉が本格的に始まります。
花の彩りから葉の彩りへ。
今から楽しみにしていますが、それまでに体を十分に治しておかねば。
resize14028.jpg





コメント(0) 

初秋の筑波 [寒露]

台風一過の筑波山の上空は朝から澄み渡り良い天気になりました。
resize14003.jpg
稲刈りが終盤を迎え、刈り取られた後のひこばえが伸びて、大半が緑の田んぼに変わってきていますが、まだ刈り取りがこれからを迎えるところも。

この日も同じように真壁側の登山道を登っていきます。まだ早朝と言うこともあり登山客はいません。
背中を押させる北からのやや強い風を受けながらのんびり登っていきます。
木漏れ日が心地好い絶好の日和です。
resize14004.jpg

コアジサイ
resize13991.jpg

春訪れた時に咲いていたユキザサの花は赤い実になっていました。
resize14005.jpg

シロヨメナ
resize13995.jpg

頂上の御幸ヶ原付近ではサラシナショウマが咲いていました。
resize14006.jpg

御幸ヶ原から北を望む。まだ午前8時、登山客は全く見受けられません。静寂のなか風の音だけが鳴ってきます。
resize14007.jpg

そして自然研究路経由の男体山山頂へ。
北風を山が遮り、いきなり暑くなってきました。真夏日になるといっていた天気予報がどうやら当たりそうです。
アキノキリンソウ
resize13996.jpg

オヤマボクチ
resize13997.jpg

立身石からの眺め。遠くに霞ヶ浦も望めます。
resize13994.jpg

resize13993.jpg

石(正式には岩ですが)は苔むしていました。
resize14009.jpg

ツクバネソウ
resize14008.jpg

ツクバトリカブトに出会えました。
resize13998.jpg

resize13999.jpg

男体山山頂からは富士山もうっすらと望めました。
少しずつ色が濃い緑から黄色くなりかけてきたブナの葉、秋の気配が少しずつ筑波にも訪れようとしています。
resize13992.jpg


続きはまた明日にでも。




コメント(0) 

空気の入れ替わる頃 [寒露]

今日は二十四節気の寒露になります。
読んで字のごとし、草に宿る冷たい露がこの時期現れます。
resize13991.jpg

天気も西高東低の気圧配置になり、冷たい空気に変わっていきます。

その冷たい空気に触れて朝露も冷たくなっていきます。

先日観測された遅い真夏日も、今朝はひんやりしており肌寒く感じます。

上着が欲しくなる季節になりました。

これから標高の高い山で紅葉が見頃を迎えます。



コメント(0) 

秋を彩る筑波の花 [寒露]

昨日の続き。

男体山の自然観察路を下りて御幸ヶ原に戻り女体山を目指します。相変わらず雲の中で雨が降り続いています。
途中沢山の果実が生って、それが裂けて種子が見えます。アブラチャンです。
resize11236.jpg

女体山山頂は視界が0、下界を見るまでもなく小休止のみで、すぐ筑波高原キャンプ場へと下山始めました。ブナからミズナラが生い茂るところまで下りてくると、カジカエデの落葉も目立つようになってきました。
ミズナラ
resize11237.jpg

キャンプ場が近くになり、再び植林されたスギの林床にはアオキやミヤマシキミが増えてきました。
resize11242.jpg
濃い緑の葉の合間に見えるミヤマシキミの果実。


登山道が二手に分かれ、いつもと違う道を下っていきます。藪がひどくなりあまり人は入っていないようです。そんな道の脇にツクバトリカブトが咲いていました。しかもサラシナショウマの花、そしてミヤマシキミの果実。同時に見れる滅多に出会えないシチュエーションです。
雅楽などに使われる鳥帽子に似ていることから名がついたトリカブト。シルエットもさることながら色合いも魅せられます。
resize11238.jpg
resize11239.jpg

吸い込まれるようなその美しい姿とは裏腹に日本三大有毒植物のひとつでもあるのです。一歩間違えると死に至るほどのもの。恐ろしいことに、ここにはもうひとつの有毒植物のミヤマシキミもあります。こちらも死に至るとか。。。くわばらくわばら!


今にも消え入りそうな山道。辺りを見渡すと四方八方スギの林。さてどうしたものか?僅かに残された道をそれでも頼りにしてたどっていきました。
resize11240.jpg


何とかいつもの登山道に出ることができひと安心。キャンプ場の手前に出てきました。
雨は相変わらず降っています。キャンプ場の東屋でひと休み。雲が低く立ち込めています。
resize11243.jpg


このキャンプ場は季節折々の花が咲き、いつきても楽しむことができます。この時期はオクモミジハグマとサラシナショウマでしょう。
resize11247.jpgresize11245.jpg
オクモミジハグマ

resize11246.jpg
resize11249.jpg
サラシナショウマ


resize11244.jpg
オトコエシ


resize11248.jpg
アキノキリンソウ


resize11253.jpg
ヤクシソウ


resize11250.jpg
キバナアキギリ


挙げるのに切りがありません。一つずつ観察しつつ、キャンプ場を離れて車のあるユースホステル跡地へ。
沢沿いにはミヤマタニソバのそばにハナタデが咲いていました。
resize11251.jpg


林道脇ではイヌザンショウの果実が濃い青に変わっていました。
resize11255.jpg


ナギナタコウジュ。毎年観る機会がなく初めて出会いました。なるほど花穂が薙刀に見えます。道端には沢山の花を咲かせていました。ひょっとしたら見過ごしていただけなのかも知れません。
resize11260.jpg


結局雨の中の観察会となってしまいましたが、行楽で人がごった返すことなく、じっくり観察することができました。今年の紅葉は少し早い気がします。機会を見つけてもう一度紅葉を見に行こうと考えています。
resize11230.jpg







コメント(0) 

秋雨の中の筑波 [寒露]

昼間は気温が上がり、雲が薄くなり、今降っている雨も止んでくるでしょう、と言うラジオから流れる女性天気予報士の声に安堵して筑波山に向かいました。
途中、筑波にはまだ垂れ下がり、女体山山頂には常に雲がのし掛かっているような姿です。
resize11219.jpg

先週秋雨が降る中、筑波にて自然観察会を行いました。

山に近づくにつれ天候は怪しくなり、麓に着くと雨が振りだしてきました。裏男体山側を下から登る予定をしていたのですが、急遽変更で中腹まで来るまで上がることに。
林道沿いのヤマザクラやツタウルシ、ヌルデはすでに紅葉が始まっていました。
resize11254.jpg
(ヌルデ)

雨のせいで、今回は旧ユースホステルに車を置き、そこから御幸ヶ原へ出て、男体山自然研究路を回り、女体山へ。そして筑波高原キャンプ場へと下って行き、また車のあるユースホステル跡地へと戻るそんなコースを設定しました。

まず車をおいて最初に出迎えてくれたのがヤブタバコ。林道の道端にもあちこちで見られます。
resize11241.jpg

レインウエアを身に纏い登山開始。霞がかかる山道をゆっくり登っていきます。
この辺りの林床に多く生えるミヤマシキミ。赤い果実が見事です。ただ猛毒のため絶対口にすることはできません。
resize11252.jpg

上を見上げるとミズナラ。少しだけ色褪せし始めています。
resize11257.jpg


ホオノキは虫食ったような斑模様。
resize11259.jpg


ブナは今がもっとも多くの色が混じり鮮やかな時です。
resize11258.jpg
resize11256.jpg



鮮やかと言えばニシキギ科のマユミの果実。鈴なりに生っています。
resize11231.jpg


あっという間に御幸ヶ原に着いてしまいました。ケーブルカーはまだ運行していない時間、しかも雨ということもあり、人は疎ら。辺りは静まり返っていました。
resize11220.jpg


私たちは御幸ヶ原から男体山入り口に向かいます。入り口階段脇に私たちを最初に出迎えてくれたのが、ツクバトリカブトとサラシナショウマです。

resize11221.jpg
ツクバトリカブトはヤマトリカブトの亜種でこの筑波山で発見されその名がつきました。

resize11223.jpg
サラシナショウマ、以降後半もたくさん観ることができました。


オオモミジの紅葉。
resize11224.jpg


シロヨメナ
resize11222.jpg


やや下向きに花をつけるトネアザミ
resize11234.jpg


間宮林蔵が立身出世を祈願したことから名付けられた"立身岩"。その周辺は見事な紅葉です。
resize11225.jpg


岩の上からの眺め。ちょうど雲が切れて下界に筑波山神社の鳥居がみえます。
resize11226.jpg


resize11227.jpg
恐らくミミガタテンナンショウでしょうか?冬枯れの姿です。


ガンクビソウ
resize11228.jpg


神社付近の山頂の岩影にアキノキリンソウが細々と咲いていました。ひょっとしたらミヤマアキノキリンソウかもしれません。
resize11229.jpg

山頂付近に多いアブラチャン。黄葉が見事です。
resize11233.jpg

自然観察路は崖崩れで迂回路や通行止めがあり、一周することはできませんでしたが、見答えある楽しいものでした。

相変わらず霧雨を少し強くした感じの雨が続きます。ケーブルカーも営業開始。少し人が増えてきました。一瞬雲の切れ間から見れた下界ですが、再び雲に包まれ、ガスっています。

ブナ林も幻想的に見えます。
resize11232.jpg


明日も引き続き筑波の自然観察会で出会った植物を紹介します。




コメント(0) 

秋の鰻掴み [寒露]

昨日の続きが日を跨いでしまい、一昨日になってしまいました。

秋色が進む市川大町の長田谷津、半湿地に一面のミゾソバが咲き乱れていました。
resize11195.jpg
resize11202.jpg


その合間にユウガギクも咲いています。"柚香菊"と漢字で書きます。名の通り、柚の香りがするところから来ています。てっきり優雅な菊かと思っていました・・・
resize11191.jpg

入り口の看板にも載っていたキツネノマゴ
resize11204.jpg

チョウセンカマキリ
resize11203.jpg

この日はあまりトンボが飛んでいません。夕日を浴びてワラワラ飛ぶ姿を見ることができませんでした。


resize11198.jpg


クワクサ
resize11205.jpg


ハンノキに張ったジョロウグモの巣が夕日で輝いています。枝葉の影と陽の光。
resize11206.jpg


そしてアキノウナギツカミ
resize11193.jpg

一見ミゾソバに見えるこの植物、同じタデ科です。
葉の形は全く違い、ミゾソバはウシの額みたいなのは先日も紹介しました。アキノウナギツカミは茎を抱くようにして卵状披針形から長披針形です。それにしてもなんという名前!
茎に生えている密で鋭い下向きの棘の様子を、これならばヌルヌルして滑りやすい鰻も掴めそうだという意味で名があるそうです。
resize11201.jpg

ではこれで実際掴めたのかというと、そのような記事は見当たりません。ものの例えなのでしょうか?それにしてもユニークな名前をつけたものです。
同じ仲間で"ママコノシリヌグイ" があります。漢字で「継子の尻拭い」。
resize10485.jpg
(匝瑳市安久山にて)

血のつながりのない母(継母)が継子の尻を拭う時、アキノウナギツカミ以上の長い鋭い棘のこの植物で拭うという意味である。これもものの例えでしょうが、昔は継母が継子に対していじめを行っていたのでしょう。


話がそれてしまいました。
陽が大分傾き、谷津田も影が延び始めてきています。西側の斜面はすっかり暗くなり、西日の当たる東側の斜面沿いを歩くことに。
ムラサキシキブの果実が西日で輝いていました。
resize11207.jpg


長田谷津はこれからさらに寒暖の差で紅葉が進むことでしょう。藪蚊にも襲われずに安心して観察が出きる季節になります。時間をつくってまた来ようと思います。
resize11208.jpg








コメント(0) 

秋色のはじまった谷津田 [寒露]

市川大町の長田谷津に行ってきました。
resize11215.jpg

前回訪れた時が夏の終わり。雨の中を歩き一周、そして雨が止んでもう一周といったダブルヘッダーの散策でした。

半湿地にはツリフネソウが咲き始め、ノシメトンボやナツアカネが飛び交っていた頃でした。そして谷津田の周りの農家では梨の販売が始まっていました。
二週間後、一面のツリフネソウ畑を観に行こうと考えていたのでしたが、結局行けずじまいで秋が深まっていってしまいました。

昨日の気温は残暑を思わせるほどの半袖で充分なくらいの陽気になりました。
途中、梨街道の梨の木で夏の名残のアブラゼミがまだ鳴いていました。

市川動植物園が休館日ということもあり、駐車場は閑散としていました。(駐車場が無料というのが嬉しいところです)

園は当然やっていないので、その脇の谷津田に向かう土の径を歩いていきます。
入り口にはこの時期見られる動植物を紹介する看板が立てられており、よい参考になります。

木々の緑はまだ濃く、僅かに日差しが届くほど。ひんやりしていて歩き始めで少し肌寒いほどです。


池に出る手前の左手にある丘に上ります。以前目星をつけておいた林床に生える植物が開花しているか観に行きました。
resize11189.jpg
カシワバハグマです。大分花期は過ぎてしまいましたが、まだちらほら残っています。

チヂミザサの果実はひっつき虫です。これからの時期藪の中に入るとズボンが大変なことに!
resize11199.jpg

イロハモミジ
resize11211.jpg


丘を降りて池の回りを歩いていきます。今日も多くのバーダーがカワセミを観に来ています。
自分は池側には眼もくれず、一心に山側を。
前回来たときにも咲いていたアキカラマツやヒヨドリバナがまだ見られます。
resize11214.jpg
ヒヨドリバナ

resize11213.jpg
マユミやツリバナの果実に似たニシキギ

resize11212.jpg
ヤブタバコの花も観ることができました。




池の縁沿いの径が終わり細い川が流れる半湿地へと向かいます。
ノイバラやコブシが赤い実をつけ、カラスウリの実が鮮やかな橙色になっています。
resize11216.jpg
ノイバラ

resize11190.jpg
コブシ

resize11217.jpg
カラスウリ

色鮮やかな果実のノブドウ
resize11192.jpg

ついつい山側ばかり気にしていると湿地にも沢山の花が咲いています。

ハッカの花。
一枚葉をちぎって口にすると爽やかな香りと味が拡がっていきます。
今のハッカの製品は化学的に合成されたものばかりで、本来のこの葉を加工して造られるものは激減しているそうです。
resize11194.jpg

まだ少しだけツリフネソウが咲いていました。以前に比べると少し小さめです。
resize8664-66650.jpg

さすがにドクロの模様をしたクロメンガタスズメの姿はもう見ることはできませんでした。

どこからかツクツクボウシのか細い声が聞こえてきました。晩夏を過ぎ、すっかり秋色に染まったここ長田谷津。明日もこの続きをお伝えします。
resize11197.jpg







コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。