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今は無き古木 [小寒]

新年になってまだきちんとした休みが取れず、今月も2/3近くになってしまいました。
暦らしく寒い日が何日も続きました。今日は幾分暖かで平年並みの気温だったでしょう。しかし明日は南岸低気圧が通過するので雨か雪の予報が出ています。

今月始めに昼過ぎから向かった筑波。その麓にある一ノ矢八坂神社に県内でも有数のケヤキの巨樹があるとのことでお邪魔することに。

この一ノ矢八坂神社は貞観年間(859~877年)に京都の八坂神社から、病厄難の守護神である振武文教の祖神として素戔嗚尊を勧請鎮め奉ったの始まりでその歴史は1000年を超えます。
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この神社が創建された背景には、当時起きた自然災害に富士山の噴火や貞観地震が影響していると思われます。鎮守を願った人々の思いがこの神社に込められているような気がします。

この"一ノ矢"という名前には伝説があり、昔友永という勇士がいて、三本足のカラスを射たところ、一の矢、二の矢は射ち損じ、三の矢で射ち止めました。外れた一の矢が落ちた場所がこの地名"一ノ矢"になったそうです。

少し話は逸れてしまいましたが、最近巨樹や古木を観ているうちにその土地土地の由来や歴史、地理や風土などが面白いように興味を引くようになり、樹木を知る上でも大変参考になります。

さて肝心のケヤキはどこにあるのでしょう。この日は新年ということもあり多くの参拝者で賑わっていました。カメラと双眼鏡を肩に提げ、お参りもろくにせず境内をうろつく不審者と思われたことでしょう。

何本ものケヤキやイチョウ、スダジイの巨樹はありますが特に際立ったものではありません。
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"境内のケヤキは樹齢850年以上の古木で、樹高は30m余、幹周りは目通し10mを越す巨木である"と案内板に書かれています。"近年主幹上部を欠損して僅かに残った枝で樹齢を保っている"とも書かれていました。県の天然記念物に指定されていますが、今は解除されてしまっています。
その巨樹はどこに?鳥居の左手にそれらしきケヤキがあります。
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しかしどう観ても幹周りは10mもあるように見えません。
この神社で一番太く樹高のあるケヤキは7mほどの幹廻りと樹高は20m程のものです。
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結局解らず仕舞いでこの神社を後にしたのですが、後日インターネットで調べてみると、2012年5月記録的な大雨で倒壊していたことが判りました。

その姿は今はなく、観ることなく今回の巨樹訪問は終わりました。せめて残った境内のケヤキの巨樹達が倒壊したケヤキ以上に育ってくれることをただただ願うばかりです。



 
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2016年最後の市野谷の森 [小寒]

写真の整理が追い付かず、ようやく去年12月下旬の市野谷の森の様子を上げることができました。
時間は2時から3時、快晴で穏やかな日でした。
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この一年を通して森とそれを取り巻く環境の大きな変化は、前年の学校の開校程は無いものの、東側の入り口に大きなマンションが完成して、ビル風がひどく吹き、日照が大きく変わりました。
また周辺の住宅も建ち始めています。
森の西口の道を学生が部活動の練習場所にランニングをするため、以前見かけたオオタカも居なくなったような気がします。実際のところ鳴き声は観測されませんでした。
あと、森のシンボルのシラカシ脇にお墓が建ったことです。何故此処に?と思わず首を捻りたくなる光景です。

2017年どう森は変わっていくのでしょう。オオタカは果たしていなくなってしまうのか?開発はどこまで進んでしまうのか?注意深く見守っていく必要があります。

まずは西の入り口のクヌギの定点観測
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早くもニワトコの蕾が出始めています。
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ムクノキの定点
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イヌシデの林の定点
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森の中央のクヌギの定点観測
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その林床のコウヤボウキの種子。
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ガンクビソウの種子
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コナラ、イヌシデそしてクヌギの混在する林
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東の入り口に出て森の縁を歩きます。ゴンズイの冬芽と葉痕。
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そしてシラカシ。
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みんな無事でいることをただただ望んでいます。
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筑波北条のスダジイ [小寒]

筑波山の南麓にある北条。
筑波山参拝の門前町と栄えた街並みは江戸時代から続いています。それ以前の古代時代から旧跡や史跡が残り、江戸時代には筑波山参拝の門前町として今も栄えた街並みがあります。

平成24年5月6日、巨大竜巻が発生して、街並みが一瞬にして呑み込まれ、壊滅的な被害を受けたことはまだ記憶に新しい出来事です。復興も大分進み、元の街並みへと戻りつつあります。

北条の街並みを見下ろす高台に立つ熊野神社のすぐ脇に、全宗寺というお寺があり、そこに古いスダジイが立っています。
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全宗寺のスダジイと宝筐山

全宗寺は熊野神社の別当寺で、真言宗豊山派、本尊は波切不動尊です。
別当寺は神仏習合が許されていた江戸時代以前、神社に付随して置かれた寺院のことです。
1385年(応永2年)の開創。最後の北条城主・北条治高の家臣、蜷川全宗が天正年間(1573~91年)に再興し全宗寺と改めました。

その全宗寺の目の前の道を挟んだ斜め向かいの墓地にそのスダジイが立っています。
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樹高は15m、幹周りは6.9m、樹齢は300年以上といわれています。
かなりどっしりと地面に根を張り、重厚な雰囲気を醸し出し、堂々としたスタイルです。
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夕暮れまであと2時間弱、傾き始めた夕日がスダジイの葉裏を照らします。黄金色に輝くスダジイの葉は辺りを明るくさせてくれます。
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スダジイの根元にあるお墓は幹に埋もれています。木に抱かれたお墓、なにか守られているようで羨ましく思います。
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このスダジイをよく観察すると見た目は重厚でも、実は薄い平べったいものでした。裏が見える穴が開いています。
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裏側は崖になっており、昔何かこの木に大きな出来事があったのでしょう。それでも今もたくましく枝葉を伸ばして元気に生きています。
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春の七草 [小寒]

今日は七草粥。春の七草と言ったら"セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ"。
でもこの時期に野原を歩いてこの七草を捜そうなら大変一苦労させられます。
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元々中国の唐の時代に始まったとされる七草粥の起源、始まりは粥で戴くのではなく、七草を食するだけのものであったとか。その文化が平安時代の日本にも渡り広まったとされます。

「正月は小陽の月であり、七日は小陽の数であるので、七種の若菜を調えて生土神及父母に奉り、後これを食すれば春の気病、夏の疫病、秋の痢病、冬の黄病を治す効験があるといい、また人には三魂七魄という神霊があり、天に七曜と現じ地には七草となる。これを取って服めば我魂魄の気力を増して命を延ぶると云う。これは太宗文王の時から始まる」
日本歳事史より

ただこの時点では七草が何かはまだ確定していなかったそうです。
伊勢神宮において宮中行事として粥してに七草を食するようになったそうです。それから貴族を中心に広がりを見せたそうです。しかし実際に七草が決まったのはずっとあとの鎌倉末期。

四辻善成が詠んだ歌。
「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七草」

江戸時代に入りようやく庶民も口にするようになりました。
そこには平安時代から続く、"無病息災""健康長寿"を願う習わしは今も変わっていません。


昔は宮中遊びとして七草を採って行ったのが起源とされますが、実際この時期に自宅近くの田んぼに行って見ても、全て集まるわけがありません。今はスーパーや八百屋で七草セットとして簡単に手に入りますが。

自宅近くの田んぼに行って、ようやく見つけたのは枯れた稲藁の下に隠れていた僅かに伸びたセリです。
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セリは同じ場所に競いあって生えることから"セリ(競り)"と名付けた説があります。
ひとつちぎってみると独特の良い香りがしました。

小学生の時、同級生の斉藤君とバケツ一杯になるまで一日中セリ採りをしていたことを思い出します。
そのセリをお吸い物とお浸しにして母が作ってくれたあの時の味は、子供ながらほろ苦くも、自分で採ったセリは格別なものでした。


暖かくなったらたくさんのセリが田植え前の田んぼに競って生えてくることでしょう。
久し振りにセリ採りがしたくなりました。







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蝋梅開花 [小寒]

数少ない花のこの時期に何処からともなく漂う梅に似た香り。辺りを見渡すと近所の庭先に咲く黄色い花を見つけました。

日が傾き始めた午後3時、夕日が透き通るような花弁は蝋細工のように鈍い艶をしています。
中国原産の"ロウバイ(蝋梅)"です。
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中国ではこの花を"臘梅(ラーメイ)"と呼び、見た通り花の質感が蝋細工に似ていること、開花時期が臘月(陰暦で言うところの12月)であること等々。
また唐の国から来たことから"カラウメ"とも云われています。


ただ今お見せしている写真はロウバイはロウバイでも品質改良したソシンロウバイという品種。
漢字で"素心蝋梅"と書きます。
この"素心"とは本来のロウバイが黄色で中心部分が暗い紫色になるところを、品質改良して黄色だけの単色にしたことから、そう呼ばれたのです。

ロウバイはこちら
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この寒空でキンと冷えた空気のなか嗅ぐソシンロウバイの花の芳香とシルエットは、少し早い春の訪れを感じさせるものがあり、この時期のお気に入りの樹木のひとつです。
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寒中お見舞い [小寒]

昨日までのこの時期にはあり得ないほどの暖かな日は去り、暦らしい冬の寒さに戻りました。

今日は二十四節気の"小寒"。
寒の入りにあたります。いよいよ冬も本番に入っていきます。
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仕事を早く片付けて(と言っても13時でしたが)、筑波の麓に行ってきました。北条にあるスダジイと玉取のケヤキの巨樹を観て来ました。後日レポートします。

夕暮れ迫る筑波山と夜の帳が冬らしく澄み切った光景を造り出していました。
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麻賀多神社の椎の木 [小寒]

成田の麻賀多神社。一昨年野外講座で来て以来何度も訪れる場所のひとつです。
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昨年は一度しか来れず久々になりました。いつものように神社の鳥居をくぐると、今まで体感したことの無い感じがします。天気もそうですが重々しい何かが身体からスッと抜ける軽い気持ちになったのです。
普段信仰とか”パワー”とかあまり興味を持たない私ですが、今回ばかりはただならぬ何かを感じたのでした。

この一角は北総の昔の自然がそのまま残されており、推定樹齢1200年とも言われる県の天然記念物の御神木である”公津の大杉”やスダジイ、アカガシが大半を占めています。

公津の大杉
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樹高40m、幹周り9m

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間近で見るこの大杉には生い茂った森の中にあるせいで、ただならぬ雰囲気が漂い力強さを感じさせます。千年もの間この杉は何を想い、見続けてきたのでしょうか?


この神社に多いアカガシの巨樹
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樹皮は灰黒褐色で不揃いな薄片となり剥がれています。材は赤みを帯びているためその名がつきました。老木に観られる剥がれた姿から’垢’がボロボロ落ちているように見えます。覚えるために勝手に”垢がでる樫の木”でアカガシとした自分です。
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落ち葉も赤み帯びているので比較的覚えやすいかもしれません。

社殿の右奥に行くと20m以上にも伸びたスダジイの巨樹たちがドーム状に葉を生い茂らせています。それはまるで満天の夜空を想像させてくれます。
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いつもこの姿を長い時間かけて眺めています。自然が作り上げた造形にただただ脱帽するばかり。

この森から自分のスダジイ好きが始まったと言っても過言ではありません。先に書いた匝瑳市にある天神の森のスダジイ然り、この麻賀多神社もその荘厳な姿に惚れてしまうのです。









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雪不知 [小寒]

昨日未明に空から落ちるものは雪ではなく雨。自宅の柏周辺は雨戸を叩き付ける程の強雨でした。

今朝仕事場に向かう景色で、初めて隣接の流山から西が雪であったことを知りました。
お陰で久々の雪掻きで使っていない筋肉が悲鳴を挙げています。

昨日は暫くぶりの休日。しかも雨降り。午前中で雨は上がる予報が出ていたので、大人しく自宅待機をしていました。

北は雪で冬装備のしていない愛車を引っ張り出すのは無理があったので、筑波に行くことは断念して東へと車を出すことにしました。本日の目的地は成田方面。どこにも雪は見当たらず、安心して車を走らせました。

先ずは成田三里塚の先にある、空の駅”風和里しばやま”。その回りの公園を散策。
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成田空港の間近に位置するこの公園、雨上がりの雲の中から突然現れる着陸寸前の飛行機が上空を過ぎていきます。里山として整備されていますが人の気配はなく飛行機の轟音だけが鳴り響きます。
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ケヤキやエノキ、シラカシに混じってセンダンの木が多く見かけます。黄色く生った果実が沢山枝についています。本当ならこの時期、ヒヨドリの食料となるのですが、この辺りはいないのでしょうか?
バードストライクを嫌って居なくさせているのか、よくわかりません。
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ハラビロカマキリの卵
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ここのところの暖冬で気の早い桜が開花しようとしていました。
この日の気温で震えていることでしょう。
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昼を過ぎても気温はいっこうに上がらず、僅かな滞在時間で切り上げることになりました。そして成田から宗吾霊堂を抜けて、千年スギのある麻賀多神社へと向かいました。
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荒天になる前に [小寒]

荒天になる前の朝、流山の八木地区の雑木林に行ってきました。
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流山セントラルパーク駅から東に延びる開発は急ピッチに進み、この1年で畑は宅地化され、雑木林は多くが消失し、今後宅地へと変わっていくことでしょう。
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その延長上のこの八木地区に僅かな雑木林が残されています。
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クヌギ、コナラ、イヌシデそしてシラカシなどの典型的な雑木林。
手入れも行き届き、下草もきちんと刈られています。春にはキンランやギンラン、ジュウニヒトエ等の花が咲き、秋にはガンクビソウやオクモミジハグマ、冬の初めにフユノハナワラビが咲く所です。

他にもハリギリやウワミズザクラ、アカガシ、ヤブツバキ、ホオノキなどの樹木があり、そこには多くの鳥がやって来ます。
シジュウカラやコゲラ、ヤマバト、カワラヒワ、オナガ、ヒヨドリ、コジュケイ。さらにはオオタカの姿も観ることもあります。夜はフクロウの姿も!

去年クヌギの樹液に集まる多くの昆虫を紹介しました。
5月初めから10月末までコクワガタの姿はあり、ヨツボシケシキスイ、ノコギリクワガタ、カブトムシをはじめ、オオスズメバチ、クワカミキリ、カキバトモエ、シタバガ、ベニスズメなど多くの昆虫が集まっていました。

この森がいつまでも残っていることを願うばかりです。

八木の雑木林は高台になっており、その北側は斜面で、降りて行くと先日紹介した田んぼになっています。
斜面にはミズキが冬芽を出していました。
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こちらはコブシの花芽。冬の寒さ対策で毛に覆われて、春を待ちます。
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民家の庭先で紅梅が咲いていました。
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春はまだ先ですが、この待つ間に少しずつ小さな春の始まりを発見することがまたひとつの楽しみでもあります。





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凍てつく朝 [小寒]

夜明け前の身に凍みる寒さは久々です。車のガラス、ボンネットそしてルーフまで真っ白になっています。
暖気しても霜はなかなか溶けず、漸く溶けても、夜明けのもっとも冷え込む時間に再び凍っています。


暫くぶりに流山の八木地区の里山に行ってみました。今回は山の縁を歩いてきました。
弱い冬の朝の日差しが雑木林の向こうに昇ってきました。
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用水路の水も凍り、そこに生えるクレソンにも霜が降りていました。
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ナズナのロゼット。太陽光を葉全体に浴びれるよう、凍てつく北風がもろに当たらぬよう、工夫した春を待つ冬の姿がこれです。
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季節外れの暖かさで早くも咲いていたホトケノザ。こちらも霜が降りています。まるで砂糖を振り掛けたみたいです。
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ガマ穂に朝日が射し込み、それはまるでゴールデンレトリバーの毛のよう。
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氷点下の朝の風景でした。




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